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ものづくりの街で一際賑わう“だし”メーカー。徹底した研究の姿勢で、変わらない美味しさを届ける株式会社フタバ

こんにちは!株式会社MGNET(以下、MGNET)所属三条市地域おこし協力隊の渡邊です。

 

MGNETでは入社1年目のスタッフで「新人ズ」を結成し、地域を学ぶことを目的として様々な企業、店舗へお話を伺いに周っています。そんな中で今回は、ふるさと納税に返礼品を提供している株式会社フタバさま(以下フタバ)にお話を伺いました。

 

日本の伝統食を伝えるだしメーカー

フタバは、だしや食材のうまみを活かした食品を製造・販売している会社です。

 

1952年に業務用のだし、調味料、鰹節、削り節の販売から始まったフタバ。2017年に「ON THE UMAMI」、2021年に「ふたばのおだし」というブランドを立ち上げ、本物のだしを家庭で楽しめる食品や食材のうまみを追求した食品を販売しています。

 

さらに、2022年にはだしやうまみの効いたメニューを提供するショップを併設したカフェ「ON THE UMAMI TSUBAME SANJO PORT」をオープンしました。

フタバのだしに向き合う姿勢は「研究」と言っても過言ではありません。だしを熟知している職人たちと味覚を分析する科学技術を用いて、高品質のだしを製造しています。

 

フタバのこだわりが詰まった商品と食品メーカーとしての熱意を経営企画室の井上さんに伺ってきましたので、ご紹介いたします。

 

本物のだしの味を手軽に楽しめる“UMAMIだし”

フタバはだしをはじめ、炊き込みご飯の素、佃煮、味噌、麹、ドレッシングなどひと手間を加えるだけで簡単に料理が美味しくなる調味料や食品を取り揃えています。

 

フタバがだしの研究を重ねてたどり着いた、本質を追求した味、つまり、うまみを楽しみたいのなら、「UMAMIだし」がおすすめです。UMAMIだしは、ティーパックをお湯に入れ、煮出すだけで、本格的なだしをとることができる商品です。ラインナップも豊富で、定番の鰹と昆布のだしから、4種類の野菜のだし、あごだし、鶏だしなど様々な種類のだしを楽しむことができます。

 

だしと言えば、和食や汁物のイメージが強く、「どのように料理に活かしたら良いのかわからない…」という方も多いのではないでしょうか。

 

フタバは、だしの良さを知ってもらい、だしから毎日の暮らしを豊かにしてもらうため、多種多様なレシピを提案しています。パスタや炒めもの、ご飯もの、スープ、などなど、今までのだしのイメージを覆し、料理のジャンルを超えたレシピの掲載数は1000以上にも及びます!

 

ON THE UMAMI」レシピはこちら

 

 

さらに、UMAMIだしの活用方法はティーパックからとっただしのみにとどまりません。ティーパックを開け、だしを粉砕した細かい粉をそのまま料理に活かすこともできます。例えば、ご飯に入れて混ぜ合わせるだけで、鰹節をいぶした香りと利尻昆布の豊かな香りが最大限に引き出されただしおにぎりをつくることができます。

 

UMAMIだしをはじめとしたフタバの食品は、手間をかけなくても簡単に、本物の味を楽しむことができるようにつくられています。

 

食材の生産者も認める、「フタバだけ」のだしを追求する姿勢

 

フタバの食品には、日本全国から厳選された食材が使用されています。工場には毎日食材のサンプルが届き、仕入れ担当者がすべての食材の官能試験(人間の五感を使って品質を判定する方法)を行った上で、最良の素材を選んでいます。 

 

五感で味を確かめる作業は、仕入れのときだけではありません。なんと、毎日行われています。フタバにはだし専用の“職人”がいるのです。味の変化がないか、日々入念に確認しています。

 

官能試験を経たあとは、味のバランスを科学的な視点からみていきます。人間の感覚のみでは判断することが難しい誤差を見極め、味のブレないだしを製造しています。「このような取り組みをしているのはフタバさんだけだ」と産地の人も認めるほどの、フタバの徹底的な研究によって、だしの美味しさが実現しているのです。

 

しかし、なぜ、ここまでするのか。それは60年以上にわたって、業務用のだしを製造し、食のプロに届けてきたDNAが流れているからこそ。原料である食材の個体差や穫れた時期によって生じる味の変化を感じ取り、食材の配合の量を調節することで変わらない美味しさのだしを届けています。

 

ものづくりの地で、なぜだしの製造…?

フタバの事務所があるのは、金物のものづくりで有名な三条市。そもそもなぜ、このものづくりのまちで「だし」の製造・加工・販売をしているのでしょうか。

 

フタバの創業者は、もともと飲食店をまわり、食材を販売する商売をしていました。その中であらゆる飲食店がだしをとっていることに気づいたことがきっかけとなり、業務用だしの販売に至りました。

 

しかし、新潟県は鰹節の産地でないため、輸送コストのかかる不利な条件下での商売は厳しいものだったそうです。また、だしパックは従来の手間のかかるだしの取り方と比べると味に違いがあるのではないかと思われ、料理人から敬遠され、販売当初はなかなか受け入れてもらえなかったそうです。

 

そこで先代は、差別化のために機能面や利便性を高めるため、研究を始めました。そして、1960年に鰹エキスの開発に成功。1961年に鰹節粉砕品に鰹エキスをコーティングした天然調味料を開発しました。通常、50gの鰹節から2Lのだししかとれないところ、鰹エキスがコーティングされた天然調味料はだしが9Lも取れるようになったそうです。

 

また、1962年にはティーパック式天然調味料の開発に成功しました。だしをとる工程は削り節を入れて何分間か待って濾して…と簡単ではありません。ティーパックの形にすることでだしをとるための工程を減らすことができました。

 

このように改良して利便性を高めていくことで、だしを多く使用する飲食店やホテル、結婚式場でフタバの鰹節や削り節が使用されるようになり、フタバのだしは普及していきました。

リスクの大きな環境で逆境を乗り越えて商売を始めたからこそ、現在も研究の姿勢が引き継がれ、フタバの希少な強みとなり、高品質なだしを提供することができるのです。

 

食品メーカーとして、日本の伝統食の継承や食育の推進に取り組む

もともと、業務用のだしを製造していたフタバが小売に踏み出したのは2017年のこと。その背景には、「若い人にだしを伝えていきたい」という思いがありました。

 

井上さん
「日本の伝統的な食文化であるだしは料理に使われなくなってきています。これから結婚して家庭を持つ方、身体に気を使っているビジネスマンにも健康食であるだしの良さを伝えていくことをフタバは目標としています。」

 

そして、現在、フタバは食品販売の領域を超えた取り組みを行っています。

 

井上さん
「食品メーカーとして、食の課題にも取り組んでいます。
昨今、世帯の構成が大きく変化しており、誰かと一緒に食事をする“共食”が減り、1人で食事をする“孤食”が増加しています。そんな中で、以前は大人と子供が食卓を囲むことで自然と行われていた食育が推進されていない現状に課題感を持っています。」

 

この課題に対して、お子様と一緒にだしを効かせた味噌汁を手軽に作れる「おだしを楽しむ みそ玉キット」の販売や、小・中学校で食品成分表の味方や本来のだしの味を伝える授業を実施しています。

 

毎日の暮らしを豊かにする可能性をうまみに見出し、日本の伝統食であるだしを伝えていくため、機能的かつ本格的なだしや食品を提供しているフタバ。だしにこだわり、追求するフタバの姿勢は、今日も数多くの食の礎となり、食を通して人と人とをつないでいきます。

 

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企業情報

株式会社フタバ

〒955-0055 新潟県三条市塚野目2134-1

TEL:0256-32-3667

FAX:0256-32-3679

企業ホームページ:https://www.futaba-com.co.jp/

ON THE UMAMI ブランドサイト : https://www.on-the-umami.com/